※発行順
2019年05月17日時点
猫な彼女と人間の俺
現在の評価:★5.0(5点満点)
初版発行日:2019/01/07
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★本作は「第14回MF文庫Jライトノベル新人賞」一次選考通過作品に、加筆修正したものです。
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世界を揺るがす大発明が世に知らしめられてから五十年。世の中は人間と獣人(じゅうじん)とが共存する世界になっていた。人は自らを急激に進化させる道具を作り、何度も動物で実験を繰り返すと華々しい成功を収め、獣人と呼ばれる「人」が生まれた。そしてそれらの実験を経て行われた人体実験はことごとく失敗に終わり、被験者は植物人間になった。だが、それでも繰り返される動物実験は成功し続け、多くの獣人の始祖(しそ)を生み出していった。
──
高校三年生の翔(かける)はある日、通学途中の駅で同じく高校生の少女、小春(こはる)に出会う。出会いは衝撃的だった……。何しろ彼女のスカートの中からは尻尾が生えてふわふわと左右に揺れ、その尻尾がスカートをめくり上げて中から猫のバックプリントが描かれた白いパンツをこれでもかと言わんばかりに露呈(ろてい)させていたのだから。
翔はただ、彼女のスカートが尻尾でめくれ上がっているぞと、親切心から教えただけだった。だが、翔は「痴漢」の容疑でそのまま警察のご厄介になるハメに……。その場はなんとか誤解が解け、二人はそのまま別れた。だがその一ヶ月後……運命は再び繋がった。
翔が参考書を買おうと駅前の本屋を訪れた時、服装がいかにも「獣人です」という少女を見かける。小春だった。翔はある切っ掛けで再び小春に声をかける。その後二人はSNSでのやり取りを始め、どんどん仲良くなって行く。そして当然のように……二人の思いは募っていった。
しかし、二人には大きな違いがある。人間と獣人。そこには大きく異なる点、問題が残されていた。
残された時間は……あと八年。
ゴーストキーパー
現在の評価:まだありません
初版発行日:2018/12/31
「AI:人工知能」。その技術は年々進化し、AIを使った新たな技術が生み出されていくと「アンドロイド」が誕生した。
初めはただの会話を目的としたものだった。だが研究が進み、徐々に汎用化され始めると、人間の代わりに危険な作業や苦痛を伴う作業を、AIが組み込まれたアンドロイドが行うようになった。そして、一昔前「コンピューター」と呼ばれてもの同様に、家電製品やリモコンの中にまでこれらAIが組み込まれ、それが普及し始めると……世の中にはAIを悪用した犯罪が蔓延し始めていた。
それに伴い警視庁に「AI課、暴走取締係」、通称『アイ課』が発足。優秀な人材を集め、政府は一般化しつつあるAI犯罪に対抗し始めた。だが、アンドロイドは小型のもののみならず、重機や戦闘用アンドロイドなどの大型のものにも流用され始め、AI犯罪は徐々に過激になり、これまで通りでは対処しきれなくなり始めていた。
そしてついに、AI犯罪は「暴走」から「武器による攻撃」へと変化し始めた……。
──
十四歳の天才少女「愛」と二十四歳の筋肉青年「ヒロ」。二人はそれぞれの思いを胸に、アイ課の扉を叩いた……。
この物語は、警察官としてAI犯罪を阻止すべく立ち向かう、十四歳の先輩「愛」と、二十四歳の後輩「ヒロ」の『SFロボ・ラブストーリー』である。
天は二物を与えず(仮)
現在の評価:★4(加算評価)
第一話発行日:2018/01/11
無料で読める!一万PV突破の人気作!
六千六百六十六万六千六百六十六回目の新たな生活が始まった彼。彼の新たな名前は「小鉄」。
事もあろうか、彼は全てのパラメーターを「運」につぎ込みました。それが吉と出るのか凶と出るのか……。それは誰にもわかりません。
ただ、ちょっとした手違いで、彼は猫になってしまいました。しかしそれは不運なこととは限りません。猫だから良いこともあれば、猫だから悪いこともあるでしょう。でもそれは人だって同じ。ならば生き方次第、考え方次第で、どうとでも楽しめるものになる筈。
それでは私と一緒に、彼の生活を覗いてみましょうか……。
あ、いえ。猫のお話……と言う訳ではありません。最初は猫なのですが、その後はまた次々と……。それは言わないでおきましょう。(笑)
宇宙から来た少女(6)
現在の評価:★4.5(5点満点)
初版発行日:2017/11/16
「宇宙から来た少女」シリーズ、第六巻。最終巻!
なんとか無事、アルマへ到着した大輔は、慣れない海外生活を送りながら、突然事件に巻き込まれる!
そして一通りの観測を終え、姫の星を発表するに至り喜ぶ大輔たち。
だが、それは「終わりの始まり」だったのだ。そして……。
──「その日は突然──やってきた」
「宇宙から来た少女シリーズ」最終巻です。
ついに宇宙から来た少女の物語が幕を閉じます。
ここまでお読みいただき、本当にありがとうございました。
これまでの本よりも140パーセント増量し、盛りだくさんの内容でお届けします!
もちろん、分量だけが売りなのではなく、内容を充実させた結果「そうなっちゃった」という意味です。(笑)
最終巻も最後まで楽しんで読んで頂き、最後に「面白かったー」と言って頂ける事を願って。
Kuu
宇宙から来た少女(5)
現在の評価:まだありません
初版発行日:2017/11/9
「宇宙から来た少女」シリーズ、第五巻!
「ここにある!」── そう言っても大輔が見つけたその星は、誰にも見えず、誰にも信じてもらえない……。
──「私は神木さんを信じたいです。何か信じられるものを示してください」
そう言って、真剣に俺を見つめる海老沢さん。うーん……。
悩んだ挙句、俺がとった証明方法は、とても単純なものだった。
海老沢さんは「まだ、高等な手品を見せられているようだ」と言い、俺に再度確認したが「ある言葉」を伝えると……
──「分かりました。信じます!」
と言って、すぐに納得してしまった。
次の日、海老沢の講演が終わり、質疑応答が始まると、教授が手を挙げた!
──「教授!?」
驚く大輔だったが、教授にはどうしても言って欲しい一言があった……。
焦る大輔、淡々と対応する海老沢。
しかし、事はそれ程難しい話ではなく、天文学者としてどう立ち回るのかという、個人的な考え方の違いだったのだ。
しかしキトロ内では、その「海老沢さんの考え方」に共感した人は、少なくなかった。
教授に「この星を観測したい」と相談するが、理由が説明できない……。
──「アンテナを利用する……正当な、理由ですか……」
そんな中、海老沢の一言で、事態が急展開!
海老沢さん大活躍の第五巻!
そして姫ワールドは日本を飛び出し、世界へ!
宇宙から来た少女(4)
現在の評価:まだありません
初版発行日:2017/11/5
「宇宙から来た少女」シリーズ、第四巻!
東京で初めての年会に参加し、海老沢さんとの出会いもあり、順調に自分の研究を見つけた大輔。
だが自分が選んだ研究テーマはすぐに結果が出ないものだった。
ただ、ひたすらに待ち続ける日々が続く……。
一方、大輔は──「姫には友だちがいなくて良いのか?」と心の奥で思っていた。
大輔や佐藤が友達と言えなくはない。ただ、同族の友人というのも必要な筈だった。
大輔は、ふとしたことで、新しいゲーム機を買った。ただ、姫に喜んで欲しくて買ってしまった。
しかしそれが切っ掛けで、周囲の人々を惹き付けていくツールになり、姫は一人ではなくなった!
宇宙から来た少女(3)
現在の評価:★4(5点満点)
初版発行日:2017/11/1
「宇宙から来た少女」シリーズ、第三巻!
「論文が繋いでくれた、教授との絆」── 大輔はその、重要さを思い知らされた。
教授が大介に近づこうとしていたのに、大輔は自らを律しようとした挙句、それを知らずに拒んでいた。
教授との初めての飲み会を経て、大輔と教授からは十年間のわだかまりが消えた。
そこからの教授の押しの強さは凄かった……。
自分の論文が発表され、天文台の仕事が流れに乗りはじめた大輔は、突如、天文学会の年会にキトロの代表として参加することに!
初めての東京行きに不安な大介を残し、姫はセンターに戻ると言って居なくなる……。
初めての年会で、なんとか成果を上げたい大輔と佐藤。できるだけ多くのことを得ようと必死に走り回るが、成果にできるものが見つけられない。
そんな時、教授から一本の電話が入る。
無事、ヒントを得た大輔と佐藤は、年会で上手く立ち回れるようになり、やっと成果が出せそうだと一安心した矢先、地味な一人の女性に出会う。
──「お友達になってください」
初対面で突然友達になって欲しいと言ったこの女性。実は……。
この女性のお陰で、大輔の運命はさらに転がり始める!
宇宙から来た少女(2)
現在の評価:★4(5点満点)
初版発行日:2017/10/29
「宇宙から来た少女」シリーズ、第二巻!
姫との出会いから、一緒に暮らし始めた大輔だったが、子供を育てた経験もなければ、妹がいるわけでもない。
大輔は、佐藤の協力を経て、やっと色々と教えることが一段落すると、姫との共同生活を少しずつ楽しむようになっていた。
それでも一般常識を全く知らない姫に、教えることはまだまだあり、同時に、姫のことをさらに知り始め、擬似的に子供を育てるという苦労も味わうことになる。
そんな中、ノイズ問題が解決し、大輔たちはやっと元の研究に戻り始めた矢先、ふとした佐藤の一言から、大輔は一つの結論に達する。
佐藤に勧められるまま、それを小論文として教授に提出してみる事にしたのだが、それを見た教授は世界に発表しようと言い出した!
──「私ごときの論文を発表したら、教授の名前に傷が」
自分の理論に自信がない大輔は迷うが、教授に推されるまま、ついに発表する事に!
その後、その論文がきっかけとなり、大輔の運命はさらに転がりはじめ、紆余曲折を経て、ついには十年続いた問題が解消される事になる!
だが、その問題は「大輔が気づいていない問題」だったのだ……。
山手線の車内で
現在の評価:まだありません
初版発行日:2017/9/6
東京の環状線、山手線に車内のエアコンを乗客の投票によって決めるシステムが導入された!
それから四ヶ月が過ぎたある日。
ハヤトはいつもの外回りを終え、スマホの投票システムから最低設定温度の十八度を投票するが、中々涼しくならない……。
気が焦って十八度のボタンを連打していると、突然チャットウィンドウが開いた。
──「なんだこれ?」
不思議に思い、「なんだこれ」と入力してみると、他の人からの返答がある。
──「え……?これって……」
なんと、車内で同じシステムを利用している人たちとチャットする事ができるようになってしまった!
ここから、強烈に涼しくしたい派と、あまり涼しくしたくない派のチャットバトルが始まる!
のだが……。
宇宙から来た少女(1)
現在の評価:★4.5(5点満点)
初版発行日:2017/9/4
「宇宙から来た少女」シリーズ、第一巻。
もう十年も天文学者を続け、鳴かず飛ばずの「俺」。
そんな俺の前に突然、不思議な少女が現れた。少女は自分を「神」だと言う……。にわかには信じられず「ただの不思議ちゃん」だと思ったのだが、直後、現在の科学では不可能な「不思議な体験」をしたことで、信じざるを得なくなってしまった……。
──「あなたはこの星で言う五年後、人類にとって大きな発見をする」
──「人類にとって大きな発見!? 俺が?」
──「肯定。私はその発見の補助をする」
少女はその補助をするために来て、俺と一緒に暮らすと言い出した……!
……さて、どうする……?
この少女と出会ったことで、俺の生活はこれまで経験したことのない方向へ、どんどん転がり始める。突拍子もない事件や現象に出会い、想像もできなかった事を体験し、様々な事実を知り、考えさせられる事になるのだが……。
この時はまだ、そんな事など知る由(よし)もなかった。
そして、宇宙から来たこの不思議な少女と、俺(三十五歳独身男)の、突拍子も無い、不思議な同棲生活が始まった……。